ディーゼルエンジンはヨーロッパの知的な節約術。
ヨーロッパの自動車事情を少しでもご存知の方はディーゼルエンジンが多くのモデルに採用され、その選択されている割合がいかに多いかもご承知かもしれません。2008年の西ヨーロッパ圏の新車登録の実に50%を越える台数がディーゼルエンジンで占められています。ガソリンエンジンに比べて燃料価格が低いだけではなく、燃費効率に優れ、エンジンの耐久性も高く、なおかつ低回転から大きなトルクが発生するディーゼルエンジンは、経済観念からしても合理性においてもメリットの大きなエンジンです。近年の技術革新によるディーゼルエンジンの排出ガスクリーン化によってPM(粒子状物質)、 NOx(窒素酸化物)の排出量は90年代初頭に比べて9割以上が削減されています。
イタリアではアルファロメオ・ブレラなどのプレミアムスポーツにさえ採用されているように、スポーツ性能と合理性を兼ね備えたエンジンに進化しています。さらにルマンやパリダカ、ツーリングカーレースなどのモータースポーツなどでもディーゼルエンジン搭載車が数多くの優勝を飾るなど、エコノミー&エコロジーだけでは語りきれない性能を持つに至っています。
誰にとっても無視することのできなくなってきているエコノミー&エコロジーの観念を、自動車趣味人として検討した時にディーゼルエンジンは大きな魅力を備えたチョイスになるのではないでしょうか。